| ハイブリッドシステムの発展というか「走りの楽しさ」の改良は、トランスミッションと モーターアシストの分離にあると思います。
プリウスのTHSUは乱暴な言い方をすると、5速直結のまま変速してません。 モータの大きなトルクで高いギアのままでも発進が可能ですが、ハイギアード故に 競輪の自転車と同じように出足はあまりよくありません。 その変わり、車速が乗ってきた中間加速は2.4リッター級と言える程です。 ドライブを楽しむには、パワーユニットを適切に制御するという楽しみも必要です。
GS450hには、トランスミッション的な変速が可能になり、モーターもリダクションギア によって、2段階の変速が出来るようになりました。 トランスミッションも手動6段モードが付き、THSUから進化しています。 しかしTHSがエンジンとモータをひっつけて居る構造は変わりませんから、 フロントヘビーになるのは仕方有りません。
ハイブリッドシステムやモータは別にエンジンルームに収める必要はなく、現状より もう少し機器が小型化できれば、リアシートの下へ埋め込むことも可能です。 電池の性能も上がるでしょうから、今度はリアデフをTHS化して、後ろ側にモータを 取り付ける構造を取ります。 前エンジン、後ろモータで動かしても良いですが、動力を一貫して伝えるという点で 前と後ろでドライブシャフトにパワーを与えて、前後輪を動かす方がスムースな走りを 実現できるでしょう。 FRと4WDどちらも作ることができます。 この方式のメリットは、重量バランスだけでなく、トランスミッションがそのまま使えるという 点もメリットです。 つまり、「クラッチ付きの6速MT」だって実現可能だというわけです。
パワーの回収もリアデフとドライブシャフト経由からも得られます。 ブレーキのタッチを重要視するなら、回生ブレーキではなく普通のブレーキも使えます。 次世代のハイブリッドは、「走り」が楽しめるハイブリッドになるのではないかと思います。
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