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▼小平プリウスさん:
横入りですみません。
前に、Bレンジに付いて色々調べたことがあるので、その時のまとめです。
個人的な考察も入っているので、絶対とは言いませんが、こんな制御になっているようです。
プリウスの場合、回生ブレーキで発電を行うのは走行用のモーターで、発電機は電気を作りません。むしろ、電気を消費します。
以下がその説明です。
エンジンの回転制御などは発電機を使って行っています。
Dレンジの場合、約67Kmまで、アクセルを離すと、発電機空転。
Bレンジの場合、約35Kmまで、アクセルを離すと、発電機空転。
するように設定されています。
この時の、回生電力はBモードの方が、大きく設定してあり、減速が強くなります。
ここで、ブレーキを踏んでいくと、どちらの場合でも回生量が増え、一定量を超えると、油圧ブレーキが追加され、減速が大きくなります。
坂道を下る場合、回生で減速中にBレンジで35kmを超える場合、発電機に逆電流を流して、エンジンを回転させ、ポンピングロスによるエンジンブレーキを協調介入させます。
上記の速度になるまで、発電機はフリーで回っているので(負荷も入力もない状態)、サンギアを介して同軸にあるエンジンのクランクには、タイヤからのトルクが伝わりません。
Bレンジで、35Kmを超えると、発電機にバッテリーから制御インバターを使い逆電流を流して、空転していた発電機にブレーキを掛けるので、トルクがエンジンクランクにかかりエンジンが空転します。
Dレンジの場合、これが67Kmより速いスピードの時に行われます。
どちらのレンジでも、発電機とエンジンは許容回転以下になるよう、制御されていますが、Bレンジは速度が遅い段階で、上限までエンジンが回転しますので、エンジン回転音は速く大きくなります。(発電機に流す電流が大きい)
発電機を逆回転方向に回すための電流が大きくなるので、インバーターや発電機自体も音が発生する可能性はあります(この点は、あくまでも想像です)。
エンジン回転の上限まで行くと、今度は発電機自体の回転を上げるので、エンジンの回転は許容以上に上昇しません。
Bレンジで減速時にエンジンが回る状態ですと、発電機が電気を食う(逆回転の電気を流している)状態になっていて、HVバッテリーから電気を持ち出すので、燃費は落ちます。
よくBレンジの方が、回生電力をよく回収すると思われがちですが、プログラム上回生電力を上げているだけなので、Dレンジで軽くブレーキを踏んだ時と変わらないはずで、35km以上で、エンジンブレーキが動いてしまう分、熱になっ無駄になります。
プリウスは燃費を上げるために、滑空(惰性で走らせる)させますが、Bレンジの場合、35km以上では、エンジンが空転しますので、無駄が生じます。
プリウスは、発電機を制御して、ギア比変更や動力の配分、回生ブレーキ制御など色々やらせています。
クラッチやトルコンの無い無段変速が出来るのも、発電機のおかげです。
THS-IIがホンダやドイツ車のように1個のモーターでない理由は、細かな制御のためのようで、他社がプリウスのようなシステムを作れないのは、沢山の特許があるためです。
と、理解しています。
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