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今回のABSトラブル後、現在車検等でお世話になっている販売店にプリウスを預けブレーキ系統の点検を依頼したところ、前輪片側の油圧ブレーキのピストンの摺動が悪く片利き状態になっていることが分りました。
前輪の油圧ブレーキが片利きになっているのであれば、ABS作動により回生ブレーキが解除されたとたん制動力が半減してしまう現象は納得できます。
ブレーキ修理後、雪道で周囲の安全を確認してからブレーキを強く踏み意図的にABSを作動させてみたところ、代車で使用したポルテで経験したような「ガリガリ」というブレーキペダルへのキックバックほど強くはないけれど、「カリ・カリ・カリ」という小さなキックバックをペダルに感じ、制動距離も常識的な距離で止まりました。
ブレーキ修理前はABSが作動した際のペダルに伝わるキックバックは「カリ・・・・カリ・・・・カリ」とかなり間隔が長かったのが半分くらいの間隔になったような印象です。
したがってこれまでABSが作動して制動距離が異常に長くなっていたのは、フロントの油圧ブレーキが片利き状態になっていたのが原因と思われます。
ABSの異常は購入3年目ですが引越しによる最初の雪国での越冬より確認されてきました。
現象が確認されるたびにディーラーで点検してもらったり、車検の度にブレーキの不調を伝えてブレーキの確認をお願いしてきましたが特に異常は発見されませんでした。
このため、通常のブレーキでは正常に動作していてもABS作動のような急激な油圧変動に対して部品動作が追従できずに(一時的に)油圧ブレーキが片利き状態に陥る現象が発生していると思われます。
今回ブレーキピストンを交換することによりABSの作動状況が改善されたので、少なくとも自分の車にはブレーキピストンに初期不良があり、ABS作動の際にブレーキピストンの摺動が悪く油圧ブレーキが片利きになっていたと思われます。
ブレーキ部品の初期不良による制動距離の増加はプリウスに限らず普通の車でも起こりうる現象と思いますので是非トヨタでも現象の確認と対応・対策をお願いします。
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