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No5170 の記事


■5170 / )  Re[38]: プラグインハイブリッドではないですが。
□投稿者/ 庄太郎 16回-(2006/07/10(月) 21:03:45) [ID:lvHJf1oF] プリウスNHW-20型
    RZさん こんばんわ

    No5168に返信(RZさんの記事)
    > 2006/07/10(月) 13:06:43 編集(投稿者)
    > ■No5165に返信(庄太郎さんの記事)
    > >究極にはこれを変えないと環境問題は解決できない。豊かさを他の形で享受できるような仕組みを作らないといけないのだと思います。
    >
    > 一見、良い事を書いているように見えますが、理念、理想のみですね。
    > それが出来るなら、問題はないんですよ。ホントに考えてます?w

     もちろんマジメに考えていますよ。まあ素人が一人で考えても限界はあると思いますが。一つの方法は、豊かさをエネルギー消費や商品の購入ではなく、(人的)サービスとして受け取るような工夫を考えればよいわけです。現状の市場経済的には、サービス産業・福祉産業の重視ということになります。しかし同時に、過剰な資源の消費を防ぐような仕組み(政策・インセンテイブ)が必要ですね。例えば、立派なお庭のある人は、お金に余裕ができたからといって資源保護税(贅沢税等、呼び方は何でも良い)の付いた高価な庭の芝刈り機に買い換えるのではなく、シルバー人材などを活用して、芝刈りに来てもらうというようにすればよいわけです。全ての分野においてこのようなインセンテイブを付けていくと少しは変わるかもしれませんよ。当然、自動車の世界にもこのような考え方が導入できるはずです。こういったことは、もはや理念・理想の段階ではなく、また現状でできるかできないかではなく、今から方向性を決めて(理念を持って)少しずつ(新しい原則に軟着陸させるため)始めないと数十年後から100年後(私たちの孫とその孫の代あたり)の地球が人類の生存には適さなくなるという、現実の問題であるというのが私の考えです。すなわち想像力と次世代への思いやりの問題でもあります。

    >
    > 環境変動に対し脆弱なのは、経済的な弱者です。

     ですから、そのような弱者が環境難民となって先進国に押し寄せるという予測もあります。

    > そして、所謂CO2排出削減で、温暖化(気象変動)を防げる保証は、どこにもない。

     これまでの温暖化(気象変動)は事実であり、今後のそれは、科学技術的予測です。CO2削減の温暖化抑制に対する効果(すなわち因果関係)の科学技術的予測ももちろんなされています(国立環境研など)。しかし保証があるかというと、それは細部に至る定量的な理論と再現性ある実験を行って証明することができない事項なので、本来意味のない問いです。すなわち(将来、変更・修正が加えられることを見込んだ上での)現時点での科学技術的予測を信頼するかどうかという問題でしかない。また温暖化も、環境破壊、資源枯渇、地球上における富や争いの偏在による社会の不安定性などと並んで、地球人類の持続性に対する疑問符の1つの要素でしかないことをお忘れなく。
     
     以前にも述べましたが、科学技術的予測を元に人類が未来のあり方を選択するというのは、人類の歴史にとって極めて新しい概念なだけに、まだまだ教育が追いついていないというのが現状のようです。

    > ゆえに、温暖化防止政策も確実な効果を生む経済に向けられる。
    > ベストではないでしょうが、よりベターな方法でしょう。

     その確実な効果というのをどのくらいの長期的スパンにとって考えられるかが、科学技術的な未来予測ができるようになってきた現代人の知恵のしぼりどころですね。

    >
    > 現実には、経済力は、環境問題と対峙する上での、矛であり盾です。

     その通りですね。環境問題は、まさに経済力が増大することによって生じてきた問題です。そして環境問題を解決するために経済力を使うべきなのです。アメリカはともかく、ヨーロッパなどでは、既に自分たちは必要以上に消費しすぎているという反省に基づく政策が強く出始めています。日本はどうでしょうか?

    > こうやって環境問題を論ずる事が出来るのは、経済的に恵まれているからということを
    > 忘れてはいけません。

     まさにその通りですね。ですから先進国の人達は環境問題を論ずることにより、経済的に恵まれていない人達を幸福にするだけの余地を残さないといけないのです。パイが限られていれば譲らなければならないということもあるでしょう(ここでも、市場経済には競争はあっても、自己抑制とか譲るという概念はない)。

    > 経済的に恵まれない人が増えれば、環境問題を論ずる方も減るでしょう。
    >

     そして(先にも述べたように)地球持続性の問題がどうにもならなくなると、後進国に発展の余地がなくなり、環境難民が溢れ出すと予想されています。しかし、今の市場経済は、経済的に恵まれない人を減らすのに本当に役立っていますか? アメリカ型の市場経済や国境の壁を前提にしたグローバリズムの押しつけは、格差を増大させているというのが、環境経済学者の一般的な見方のようです。

     本当は、エコロジカルフットプリントなどの視点も加えて書きたかったのですが、字数も過ぎましたし、これくらいにしておきます。できればどなたか補ってください。

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