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No5165 の記事


■5165 / )  Re[36]: プラグインハイブリッドではないですが。
□投稿者/ 庄太郎 15回-(2006/07/09(日) 19:12:12) [ID:lvHJf1oF] プリウスNHW-20型
    RZさん

    >>「環境問題も現代の市場経済を構成する1つの要素でしかなく、その中で勝ち抜くことこそが重要であり、環境問題の解決そのものにはあまり重きを置かない

    >そのとおり。

     率直な意見をありがとうございます。RZさんの基本的な考え方を確認できました。


    リリーマルレーンさんにもコメントさせていただきます。

    >極端な言い方をすれば、焼き畑農業だけに頼っていた後発農業国は、今後一切の
    >焼畑が禁じられてしまったら、現状維持すらできなくなってしまいます。

    焼き畑を何の例として持ち出されたのでしょう?伝統的な焼き畑農業は、おもに照葉樹林を利用して行うもので長期的な観点(例えば15−20年)に立ってみれば、再生循環型の農業の一つであり、CO2排出という点から見ても問題のないものです。世間には間違った情報が流布しているようですね。もちろん焼き畑農業を行ってきた耕作民が、近代化・工業化によって次から次へと土地を追われて大規模な緑地が消失するという事例は枚挙にいとまはないはずですが、この場合も、焼き畑農業自身に問題があるわけではありません。従って「今後一切の焼畑が禁じられてしまったら」は、見当違いでしょう。

    このような南北問題をもう少し、広げて考えてみれば、「有限の枯渇型資源を開発途上国に依存しながら、先進国がそれを使い切ってしまい、当の開発途上国にはその資源を使うチャンスが無くなってしまい、それが公正か?」という問題になります。また、「先進国における過去や現在のCO2排出の責任を未来の世代に押しつけることが公正か?」とかいう問題もあります。

    このような問題に対処するには、資源枯渇、環境破壊、温暖化等の地球持続性に関する視点を織り込んだ経済原則が必要ですが、現在の市場経済の原則だけでは不十分なことは明白です。例えば、受給変動、オイルショックや石油埋蔵量の予測等により、石油その他のエネルギーの値段は長期的には上がってきましたが、決してエネルギー消費の総量の増加そのものにはブレーキはかかっていませんし、エネルギー資源の質の望ましい方向への転換も進んでいません。また現在の市場経済の原則の中には、上で述べたような地域間の公正(南北問題)や、過去から未来への公正を解決するための原則は含まれていないようです。

     これからは京都議定書を持ち出すまでもなく地域、国家を超えた共通の対策が必要になり、南北問題に関しては、JUNさんが紹介されているように、

    >先進国のお金の有効的使用法(費用便益費)は温暖化の被害を集中的に受ける途上国に対し
    >て直接支援をしてあげる。教育や産業に援助をして,経済力を高め,彼等が自分で対策を講じ
    >られるようにする。あるいは,二酸化炭素を出さない再生可能エネルギーの開発と低コスト化
    >にもっとお金をかける。

    などの対策が考えられるわけですが、必ずしも充分ではなさそうですね。例えば、中国などはどちらの立場になるのかということもあります。

     さらに現状の経済を個人レベルで考えると、豊かになること(金銭収入が増えること)がそのまま、より多くのエネルギー消費や物品の所有につながるようなインセンテイブになっています。究極にはこれを変えないと環境問題は解決できない。豊かさを他の形で享受できるような仕組みを作らないといけないのだと思います。

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