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平成25年11月のある日
21時頃、札幌での宴会から下戸の自分はプリウスで岩見沢へ帰る。
燃料残量警告ランプが点滅してから、150kmくらい走っている。燃料は20kmくらい。
居住地ではもう、スタンドはやってない。明日は仕事が休みだから朝、給油すればいい。
高速道路の入り口で、少し躊躇はあった。
高速入って大丈夫か?
燃料切れになったら厄介だぞ。
最近の実績から見て、大丈夫だ。
今まで、何十回も、心配はしてきたか、全て、取り越し苦労だった。
これは、理屈じゃないんだ。
訳の分からない、自問自答が続いた。
雪は降っているが、路面が凍結している訳じゃない。
いつも通り、クルコン80kmで巡行する。
江部のPAを過ぎたあたりで、何気なく、ハイブリッドシステムインジケータに目をやる。
一瞬、目を疑った。
インジケータの表示が左に来ている!
なんで!
一瞬、エンジンの点検ランプが点灯した。
エンジンが回ってないんだ!
確か、速度は80kmで走っていたと思う。こんな速度で走っていたら、すぐに電池がなくなってしまう。
既に、バッテリー残量は6メモリしかない。
まず、減速だ。
クルコンを解除し、左に寄り、時速30kmくらいで走る。
バッテリーはあっという間になくなり、アクセル踏んでもさほど加速しない。
ハザード点滅し、路肩に停車。スイッチオフ。
やってしまった。
降り口、江部東まで、1.7kmくらいか。
どうする。
高速を降りれば、妻に救援を頼むことが出来る。高速で持って来てもらうガソリンより安いかも。
でも、どうやってガソリンを入れる?寝ている妻に、ガソリン缶にガソリン入れて持って来い?たとえ妻が快諾しても、この時間じゃ家の近くのスタンドはやってない。
とりあえず、再起動、バッテリーは1メモリ。アクセルを踏む。10メートルは動いたか?
そうだ。車を揺すってみよう。前にテレビで、プリウスじゃないが、エコラン前に車を揺すって、燃料を行き渡らせるような事をやっていた。
もしかしたら、エンジンがかかるかもしれない。
再び、再起動、エンジンはかかるが、数メートル進んでエンジン停止、車も止まる。
これを3回くらい繰り返しただろうか?
さあ、また再起動。
あれ?readyまで行かない。
ブレーキを踏まないで、スイッチを2回踏んだ状態にしかならない。
当然、シフトレバーを動かしても、Nまでしかいかない。
これは、ヤバイ。
呼ぶか…。
ぜんぜん、使う事がないので、今年いっぱいで退会しようと思っていたJAFに電話する。
高速道路上は追突の恐れがあり危険なので、すぐに左側から降車し、車外に退避するよう指示をもらう。
50分くらいで来てくれるとの事。
指示通り、車の後方、10メートルくらい、出来るだけ左に寄って退避する。
幸い釣りの防寒着があったので、寒さは凌げた。
ただ、けっこう怖い。
当然、大型車が高速で走り過ぎて行く。もちろん未経験の速さと迫力。その度に橋が揺れる。突っ込んで来るんじゃないか、と言う恐怖。
橋の近くらしく、道路から地面は10メートルくらいあろうか。
JAFより電話があり、少し早く到着出来るとの事。
30分くらいで隊員到着。
たとえようのない安堵感。
当たり前だろうが、嫌な顔ひとつしていない。
ガス欠みたいで。
5リットルでいいですよ。
ハイオク10リットルで、持ち歩いており、透明なタンクでないので10リットルでしか入れられないと。
いいですよ。
ちなみにリットルいくらですか?
190円です。
(なんだ、意外に安いじゃないか)
10リットル給油。
さあ、再起動。
あれっ、かからない。
インジケータはさっきと同じだ。
燃料残量警告も点滅したまま。
ここは、正直にさっき揺すったり、再起動で何回か走ったと伝える。
じゃあと隊員が揺すってくれる
再起動。
変わらない。
隊員も、少し焦っているようだ。
バッテリーが上がったのではとの見解。
12バッテリーにジャンプするという。
自分の理解では、12Vバッテリーからは、セルに電力を供給してないんじゃないかと言ってみる。
12Vバッテリーはエンジンルームじゃ、後ろにあると伝えるが、ボンネットを開けて下さいと言う。
隊員がボンネットをあける。どうも、ヒューズボックスを後付けHIDが邪魔してると言う。
しばし中断。
隊員が運転席に座り再起動を試みる。
あ、かかった!
ど、ど、どうやったんですか?
長押ししました。
あー、なるほど。
助けてもらいありがとうございました。退会はやめます。
その後4kmくらい走ったら燃料警告灯が点滅した。10リットルしか入れてないのに?
教訓
やっぱり過信は禁物
わかった事
ガス欠になる時、特に警告はない。
起動できなくなったら、長押しが有効かも。
動転していたので、多少事実と異なることがあるかもしれませんが、ガス欠時の
お役に立てればと投稿しました。
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