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自動車メーカーで開発をやっているmasaと申します。
30型ですと、タイヤは皆さんが仰っているように5万キロちょっとは大丈夫ではないでしょうか。ただしあまり年数が経ちますとゴムが硬化してたわみが少なくなってしまい、制動距離が延びてしまいます。ですのでひび割れが見られましたら交換をお勧めします。私が20型を乗っていたときは6万キロでスリップサインが出ましたので交換しました。
補機バッテリーも一概には申し上げにくいのですが、CCAテスターで正常値から外れるようになったら交換、という事でいいと思います。私が以前乗っていました20型(今は引き続き息子が使っています。)は納車(2003年9月)から一度も交換していませんが、CCAテスターで計測しても特に異常は出ていません。原理はのび〜太と同じ、AD-0002という充電器で定期的に充電している為でしょうか・・・。鉛バッテリーでセルモーターを回すような車ではありませんので負担も少ないようです。
またブレーキパッドですが、20型のプリウスは2003年9月の納車から一度も交換しておりません。30型だとアイシン精機のロゴが入ったアドヴィックス製でしょうか。20型の方は現在20万キロに達していますが、まだ60パーセント以上残っています。パッドは車検の際に必ずチェックされると思いますので、よほどの事がない限りは普段確認する必要はないと思います。
消耗品は基本的にメンテナンスノートに書かれている通りの年数、距離での交換で十分です。私はエンジンの開発が主ですが、エンジンオイルひとつとってもディーラーやショップさんの間違った情報に基づいて頻繁に交換されている消費者の方々を心苦しく感じています。いわゆる過剰メンテナンスですね。特に日本はこの傾向が強いように感じます。
サーキット走行をされるような方は別ですが、日本の道路を走られる範囲の使い方であればエンジンオイルは純正オイルとエレメントを15,000km毎に交換で十分です。(正直なところ、15,000kmでも余裕を持ってかなり短めに設定してある数字です) 私の20型のプリウスは既に20万キロを超えていますが、消耗品についてはメンテナンスノート通りの指定距離、年数での交換しかしていません。30型でもそのように付き合っていくつもりです。
プリウスは燃料費も安上がりですし、ぜひ正しい情報に基づいて車と経済的なお付き合いをされて下さい。技術屋のつぶやきでした。
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