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「電気自動車はCO2(二酸化炭素)や有害排気ガスを出さない」とか、「水素エネルギー社会はクリーンで、水素を使った燃料電池車は環境に良い」などといった宣伝文句や記事をしばしば目にするが、果たして正しいのだろうか。
電気自動車を走らせるのに必要な電気は、主に火力発電で作られるので、その発電の際にはCO2も有害排気ガスも出る。
また、水素エネルギーにしても、水素は単体では自然の中に存在していない。
燃料電池車用に水素を作るためにはエネルギーが必要になり、天然ガスなどから水素を取り出す過程でCO2や有害排気ガスが出る。
燃料電池が電気を起こす原理は、電気を使って水を酸素と水素に分解する電気分解の逆の化学反応で、水素と酸素を合体させると電気と水ができる反応を利用している。
このため、他の燃料のように燃焼させる必要がなく、熱効率を高くできる可能性がある。ただ、いくら効率が良くても、限界がある。
天然ガスを使って水素を生成する家庭用の燃料電池のシステムの場合、水素を作るエネルギーと、燃料電池によって作られるエネルギーとを勘案した最終的な熱効率は、現時点で40%程度だ。
これでも相当に効率が良いのだが、へたをすると熱効率が100%に近いというような誤解をしていないだろうか。
欧州でしたか、エンジンを廃止してEV車のみにするとか?
何か馬鹿げた計画なんですよね。
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