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▼むーさん:こんにちは。
>チリチリ」「カラカラ」とノッキング音がして、気になって仕方ありません。
>整備工場でデータ、異音をチェックしてもらったが、異常なしです。
■自動車整備士のpowerchotです。ZVW30前期・軽量Lグレード乗りでもあります。
整備工場で点検されて「異常無し」と言われるとお困りかと思いますが、現車を拝見しておりません事から適切なお答えとなるかどうかわかりませんがお答えします。
なお、文責は負いませんんでこの内容は自己責任でご判断ください。
■ピストン、シリンダーの摩耗が少なく、圧縮圧力が高い調子の良いエンジンの場合にノッキングは発生します。
ノッキングが発生しますと、その異常な音がエンジン内部の部品から発生している事を考えれば、
エンジン内部の各部品に大きな負担がかかっている事は容易に想像できますので、なんらかの対策が必要です。
今回は、吸気温度の低い冬場に発生している点が特に気になるところです。
■ノッキングの現象と原因などにつきましては、ウィキペディアに詳細に記載が有りますので、ウィキペディアの「ノッキング」などをご覧ください。
■対策の方ですが、
2万キロ程度の走行距離が少なく、燃焼室とピストン上面にカーボン、デポジット等の堆積物が少ない場合は、エンジンの点火時期、燃料噴射時期等の点検調整が必要です。
7万キロ程度以上の走行距離が多く、燃焼室とピストン上面にカーボン、デポジット等の堆積物が多く発生している場合は、
シリンダーヘッドを取り外して、カーボン、デポジット等の除去清掃が必要ですが、実際にはその作業を行う事は非常にまれです。
圧縮圧力が高い調子の良いエンジンのシリンダーヘッドを、あえて時間を掛けて取り外して、内部を掃除する作業は多額の費用がかかる為と、
放置していても、突然エンジンが止まるなどの故障に発展しにくい事もあります。
また、その他の方法で解決できる可能性が有ったり、突然症状が無くなる場合もある為です。
■エンジンを分解しないで、自分で解決する方法
以下の方法は100%解決出来るとは限りませんので参考としてください。
1.オクタン価の高いハイオクガソリンを使用する。
カーボン、デポジットの堆積が少ない事をセールスポイントにしている
昭和シェル石油やコスモ石油のプレミアムガソリンを使用する。
出光興産ではサルファフリーがセールスポイントですが、清浄性については不明です。
自分はレギュラーガソリンをプリウスに給油したことは一度も有りません。
また、石油元売会社不明のガソリンを販売している無印ガソリンスタンドで給油したことも有りません。
エネオス系のメタノールアルコールの混ぜ物が混入されたバイオガソリンも到底お勧めできるシロモノでは有りません。
メタノールアルコールの混入量が増えると、エンジン内部に錆びが発生します(以前、二輪車にてテスト済)
エンジンに限らず、石油ファンヒーター、石油ストーブ等も同じ事ですが燃料の品質が悪いと、一言でいえば、不完全燃焼してススが溜まります。
エンジンの場合は、そのススが蓄積されて行き、異常な燃焼が起こる。
長く乗る為には燃料の選定に気を使いましょう。
2.PEA(ポリエーテル・アミン)系の燃料添加剤を使用して様子をみる。
具体的にはタービュランスのGA-01 ガソリン添加剤の評価が高く有名です。
自分も新車から使用しておりますが、自分のプリウスのエンジンを分解したことは有りませんので効果は不明です。
3.100km/hで走行できる高速道を2時間ぐらい高速走行すると、燃焼室内部の堆積物の一部がハガレ落ちてホットスポットが消滅して改善する場合が有る。
突然症状が無くなる場合はこれに該当すると思いますが再発の恐れが有ります。
4.エンジンの内部をきれいに保つ為、エアクリーナーのエアエレメントは汚れを点検し、早めに交換しておく。エンジンオイルも早めに交換する。
以上、ご参考までにお知らせしますが、文責は負いませんのでご注意ください。
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