| よく、磁気の力で分子の固まり(クラスター)を細かくし、いろいろ良いことがあるよといった話があります。燃料のほか水道水などでも聞く話です。燃費が良くなったり、水が健康的になったりするらしいです。
しかし、このクラスターというのは理論的に存在するというだけで、計測することはできません。なぜなら、クラスターを構成する原子は、1秒間に数億回ぐらいのオーダーでくっついたり離れたりしているからです。逆に言えば、もしクラスターを細分化する装置があったとしても、1秒も経たずに元に戻ってしまうはずです。
もちろん、理論が証明できなくても、結果が統計的に証明されれば良いわけですが、因果関係が間違っている可能性もありますから注意が必要です。
ミリオンさんがそういうものを気持ち悪く感じるのが、それが疑似科学だからですね。疑似科学を科学と区別するには専門知識が必要になる場合もありますし、不当表示として消費者団体や自治体から指摘されることもありますから、ときどき見ると参考になります。
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