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 ▼ディーゼオットーエンジン  いぷりうす 07/8/21(火) 12:58
   ┗DiesOtto (HCCIエンジン)  百式プリ@愛知 07/8/22(水) 0:33
      ┣Re(1):DiesOtto (HCCIエンジン)  RZ 07/8/22(水) 10:52
      ┗Re(1):DiesOtto (HCCIエンジン)  いぷりうす 07/8/22(水) 18:37

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 ■題名 : ディーゼオットーエンジン
 ■名前 : いぷりうす
 ■日付 : 07/8/21(火) 12:58
 ■Web : http://www.pupukids.com/jp/index.html
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   みなさん、こんにちは

この夏、ベンツ社からディーゼオットーエンジン(試験機)が公開されています。
とても興味深いエンジンです。

高負荷時はオットーサイクル(プラグ点火)、低負荷時はディーゼルサイクル(自然着火)になるエンジンで燃料はガソリン。圧縮比を可変制御するようです。
1.8リッターの排気量で238馬力、燃費は6リッター(100km走行あたり)以下(公開写真ではEクラスのボディー)とのことですからかなりの低燃費と言えそうです。
市販ガソリンエンジンの技術もそろそろ限界かなと思っていたら、まだいろいろなチャレンジされているようです。

最近気になる自動車の動力に関する技術は、次のようなものです。
みなさんはどのような技術に興味がありますか?

(1)スロットルのないエンジン(BMW、トヨタなど)。ポンピングロス低減
(2)セルモーターを使わないで始動できるエンジン(マツダ試作車)。アイドリングストップに利用
(3)ツインチャージャーエンジン(VW)。排気量を縮小して省エネ
(4)ディーゼオットーエンジン(MB)。省エネ、高性能
(5)ミラーエンジン(マツダ、トヨタ、ホンダ)。省エネ
(6)プラグインハイブリッド

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : DiesOtto (HCCIエンジン)  ■名前 : 百式プリ@愛知  ■日付 : 07/8/22(水) 0:33  -------------------------------------------------------------------------
   いぷりうすさん、こんばんは。

▼いぷりうすさん:
>この夏、ベンツ社からディーゼオットーエンジン(試験機)が公開されています。
>とても興味深いエンジンです。
>高負荷時はオットーサイクル(プラグ点火)、低負荷時はディーゼルサイクル(自然着火)になるエンジンで燃料はガソリン。圧縮比を可変制御するようです。
>1.8リッターの排気量で238馬力、燃費は6リッター(100km走行あたり)以下(公開写真ではEクラスのボディー)とのことですからかなりの低燃費と言えそうです。

ベンツが数年前からDiesOttoと呼んで
デモンストレーションしているエンジンのことですね。
(技術ワークショップでは、”ディーゾット”、ディゾット”と読んでいたはずです)
高い性能目標値がベンツからコメントされていますが、
今年のワークショップでも、1気筒の実験用エンジンだけの展示だったはずです。

これはいわゆる、HCCI(Homogeneous Charge Compression Ignition:均一予混合圧縮自着火)エンジンですね。
均一な希薄混合気を圧縮して、燃焼室内で多点自着火燃焼させる。
(火花点火や燃料噴射点火に比べて燃焼温度が下がり、NOxを低減できる)


HCCIは理論上は20年ほど前から提唱されてましたが、10年ほど前に日本人技術者により、NOx低減と燃費向上の両立が可能と論文発表されてから世界的に注目されるようになりました。
日本を含む各国の自動車メーカーで研究されていて、VWがディーゼルベースのHCCI(VWはCCSと呼称)搭載の実験車をデモしていたはずです。
近年、自動車技術会などでも、論文件数が増えてきているようです。

まだまだHCCI運転可能領域が狭く(高負荷では火花点火の併用が必要)
課題も多いため、研究レベルの技術ですが、
今後、HCCIは自動車雑誌でも取り上げられる回数が増えてくるでしょう。

MotorFan illustrated vol.5 エンジン特集に
HCCIについての比較的わかりやすい解説が載っています。

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):DiesOtto (HCCIエンジン)  ■名前 : RZ  ■日付 : 07/8/22(水) 10:52  -------------------------------------------------------------------------
   ▼百式プリ@愛知さん:
>近年、自動車技術会などでも、論文件数が増えてきているようです。

昨年、HCCI関連が、JSAEの論文賞を受賞してましたね。
(日産と新日石)

ここ数年、HCCIは、内外の自動車学会で、最多の論文数だそうです。

余談ですが、JSAEに

“ハイブリッド車の振動騒音と上手く付き合う方法”
という論文が、寄稿されてますw

 ───────────────────────────────────────  ■題名 : Re(1):DiesOtto (HCCIエンジン)  ■名前 : いぷりうす  ■日付 : 07/8/22(水) 18:37  ■Web : http://www.pupukids.com/jp/index.html  -------------------------------------------------------------------------
   ▼百式プリ@愛知さん:こんばんは。

情報ありがとうございます。

>高い性能目標値がベンツからコメントされていますが、今年のワークショップでも、1気筒の実験用エンジンだけの展示だったはずです。

Yahoo!自動車の8月3日の記事(エコカーライフ)には単気筒エンジンの写真(試作機)と4気筒エンジン(完成予想図)があったので実現間近かと思ったのですがまだ先のようですね。

http://autos.yahoo.co.jp/eco/report/index.html?id=0007

ついでに掲載されていたEクラスの写真は、BLUETECエンジン搭載車であってディゾットエンジンが搭載されているものではありません。少し紛らわしいです。
「ディーゼオットー」という読み方はYahooの記事の引用です。つづりからみるとこうは読めないようですね。

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