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まず、鉄道の回生ブレーキについてですが、抵抗器を使用するものは回生ブレーキ
ではありません。発電ブレーキの中でも、抵抗器を使わずに電圧調整機能を用いて
電力を架線に送り返すものを回生ブレーキと言います。
で、プリウスには、ご指摘のような発電ブレーキ装置が初期型から備わっていま
す。エネルギー画面上はタイヤからモーター経由でエンジンへの矢印が出ている
だけなので判りにくいですが。
ご存知の通り、プリウスの回生ブレーキはモーターを発電機として使用することで
実現しています。しかし、バッテリーが満タンになるとこれ以上の充電はできなく
なります。そこで電力を消費する方法を別途用意しなければなりません。しかし、
抵抗器を搭載しなくても消費する方法があるのです。
プリウスのエンジンには、走行中はシリーズハイブリッド機能に使われる発電機
が装着されています。モーターからの電流を発電機に流し、発電機をモーターと
して使用すると、それまで停止していたエンジンが回り始めます。電力はエンジ
ンを回す力になり、熱になってラジエーターから排出されます。つまり、エンジ
ンが抵抗器の代わりをしているのです。
もういちどエネルギー画面を思い出してください。タイヤの力はモーターに伝わ
り、モーターからの電流はエンジンで消費されています。エンジンと抵抗器の
違いはありますが、電車と同じことをしているわけです。
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