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誤解者が増えないようにする為、あえて批判的な発言をさせていただきます。
▼muramasaさん:
>私もkobe号さんとまったく同じことをずっと考えていましたので、
>遅くなりましたが我が意を得たりといった感じで投稿します。
>つまりナビに距離と勾配の情報を入れておき、その情報に連動させて
>ハイブリッドシステムを制御すればかなりの燃費向上が図れるのでは
>ないかと思うんです。
>私はメカには弱いのですが、ここでの距離情報はセンチ、ミリ単位の
>精度は必要なくメートル単位くらいで充分じゃないかなと思います。
メートル単位の情報ってどれくらいの大きさになるのか、考えて見ましょう。
(全国版では圧縮してもテラバイト級=1,000GBitのHDDでも収まらないと思います。)
カーナビとしての記憶媒体が無い。(車にパソコンサーバ壱基載せる覚悟が必要です。)
そして本当に使える情報ってどれぐらいの精度になるとお考えでしょうか?。
(私の想像では、最大50cmオーダーまでは必須になると思います。)
回生制動で効果があるデータを作るには、なだらかな傾斜なのかどうかの判断も必要になります。(多分、自分が何をやっているのかわからなくなるくらい難しい。)
車の平行・水平傾斜情報を車が動いている状態で計測するのって、経験的な補正が加わる人間の三半器官でもあるまし、非常に難しいです。
一度、コップに水を入れて車の走行中に水面の動きを観察してみて下さい。傾斜情報は水面の動きに比例してセンサーによって電気信号に変換されるはずです。
(答え:車の走行慣性によって水面が動きます。走行中はこれが原因で傾斜検出が正確に出来ません。自動車メーカ純正の傾斜計の注意書きにも走行中は表示が不正確であると書いてあります。)
>あとはタイヤ径の変化によって距離に誤差が生じますが、
>これは勾配のデータで補正可能でしょう。
このタイヤの径の問題は、厄介です。
インチアップしてたり、磨耗してタイヤの大きさが変わっただけで誤差によるシステム不良が生じてしまいます。(普通の自動車の速度メータ誤差について勉強して下さい。)
誰が、正確なタイヤ情報を入力するのか。寸法を測るにせよ素人には難しいです。(私には出来ません。)
>全国の道路でこれを測量することはたいへんかと思いますが、
>まずは国道、県道あたりからはじめられればいいかなと。
そういうことを言いたかったのではなくて、
メートルオーダーの位置精度を確保する車載GPSシステムが高価であることを言いたかったのです。現状のカーナビの価格では、今の技術状態では絶対に買えません。
市販するとしたら一桁から3倍以上は価格が高いはずです。(測量用GPSまでの精度を必要とは言ってません。)量産効果で安くなれば良いのですが.....難しい。
今我々が容易に購入できるカーナビの精度なんて、10mもあれば良いくらいです。
殆ど、カーナビ内臓ソフトウェアが位置精度の無いことを知っていて補正しているのです。
たまに現在地表示が高速道路を走行中に隣を平行に走る国道にジャンプするなんて芸をするカーナビ(GPS電波+自走検出補正付)も時々見かけます。
メートル精度の地図データを作るとしたら、とんでもない時間と費用が必要になります。
国土地理院ですら航空写真で修正部分が無いか調べて、2万5千分の一地図を現地調査で測量してから校正しています。(カーナビの話をする時は是非地図のことを勉強してからにして下さい。現在のカーナビで使っている国土地理院の地図は、明治時代の諸先輩の測量で苦労して積算して作った賜物なのです。)
カーナビ創世期では、1年がかりで北海道の地図メーカが国土地理院の2万5千分の一の地図を参考にして、カーナビの為に試行錯誤して地図データを作成した苦労話をNHKのプロジェクトXでやっていました。
(最初に作られたデータは、大都市部では自分が何処にいるのか判らない程度の地図情報の精度でした。のちに時間を掛けて大幅改良を加えて現在のようになったそうです。)
>こういった大きな先行投資も今のトヨタならできる。
トヨタがカーナビの為に地図開発に投資するかどうかは、私には判りません。
トヨタの経営陣に聞いてみてはいかがでしょうか?。
>もしそれがすぐには無理なら、通勤モードといいますか、
>3通りくらいの経路を自車で
>測定して記憶し、それで制御することはすぐにでもできるように
>思いますが、みなさんはどう思いますか?
メモリーモードなら有りかもしれませんね。
でも、少しでもルートから外れると意味を成さないような感じがします。
(元のメモリーモードのルートに戻ったとしても、誰がその正確な場所を機械に教えるのか?そして、そのメモリーモードを誰が記憶していて制御しているのか、良く判らない。)結構難しい問題と私は感じます。
使う人は、簡単に言ってしまって良いのかも知れませんが、開発する人たちはとんでもない思いをしていると考えたほうが懸命です。
(その製品を購入して正しく操作出来るかどうかの方がもっと難しい。)
市販価格は、競合製品が現れて競争状態になっていかない限り下がりません。
アイディアは良いのですが、市販価格が購入できそうな価格帯でないと意味をなしません。この手の製品は案外実現できたら、高嶺の花の部類になるかもしれませんね。
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