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長い下り坂でのマクロ的特殊走体性理論(案)
銀プリ  KS  - 10/3/22(月) 15:53 -

引用なし
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    長文、お許し下さい。

1.概要

高速の長い下り坂の走行方法に関し、以下の通り、下り坂の特殊走体性理論(案)をご提案します。
本理論の背景、および実走データとの比較等を、あわせて御紹介します。

80km/h前提の本スレッドの趣旨には合わないかとも思いますが、かなり有効な方法と確信しておりますので、ご提案させて戴きます。

本提案は、マクロ的な走行方法の提案ですが、nedaさんが実施されている走行実験は、この下り坂の燃費を更に向上させる方法と認識しており、両者に齟齬がある訳では無いと考えています。

【下り坂マクロ理論】

■下り勾配の場合、「半滑空」ではなく、可能ならエンジン停止の「滑空」とする。
 (75km/h以下の走行。76〜78km/hの速度帯は、タコメータが無いと難しい)

■周囲の交通状況等により、低速走行ができずに「半滑空」とする場合も、
 加速するような下り勾配(3%以上)では、最高速度を制限して、回生による充電を志向する。

【上記理論(案)の背景】
机上計算の結果、下り勾配が約3%以上の場合、位置エネルギーが「余る」ことが判かりました。
さらに机上計算上、エンジンの回転を止めることにより、大幅に燃費がアップすることが判りました。


2.位置エネルギーの「余り」と「余り」の使い方

前提を
・実時速:80km/h 、理想的な平坦路での燃費:30km/L 
・位置エネルギー: 車両総重量1500kg(2名乗車)で
            100m標高差をガソリン換算118cc
とすると、位置エネルギーの「余り」の比率は以下のように計算されます。

 下り勾配  「余り」率
 ===================
  6%     53%
  5%     44%
  4%     29%
  3%     6%

6%の下り勾配では、折角ガソリン使って作った位置エネルギーが、下りで半分以上「余る」のですね。これ、勿体無いです。

【位置エネルギーの「余り」の使い方】
この位置エネルギーの「余り」は、回生ブレーキでバッテリーを充電するか、
加速して運動エネルギーを増加させるか、いずれかにエネルギー変換されます。

何れもエネルギー変換があるので、「ロス」が発生しますが、
加速して、空気抵抗を増して、それに運動エネルギーを使うより、
バッテリー充電に使って、後でモータ走行に役立てることが
トータル燃費が向上する、と想定します。


3.半滑空時のエンジン回転のロス

79km/h以上での半滑空時、エンジンが回転し、Dレンジではその回転フリクションロスを打ち消すために(?)燃料噴射が発生します。
この燃料噴射を、毎分約15cc程度と想定します。

さらに、上記2.と同じ前提で、エンジン回転の有無しでは、計算上の燃費は以下のようになります。

下り勾配  回転無   回転有  回転ロス割合
====================================
 2.5 %  260.9km/L  72.5km/L  72%
 2.0 %  102.7km/L  56.5km/L  45%
 1.5 %   64.0km/L  46.3km/L  28%
 1.0 %   46.4km/L  39.2km/L  16%
 0.5 %   36.5km/L  34.0km/L   7%

即ち、下り勾配が強くなればなるほど、エンジン回転のロス割合が大きくなることになります。
従って、下り勾配が強くなればなるほど、エンジン回転無し(78km/h以下)の走行が燃費アップに繋がると考えられます。


4.実走行データとの比較

今週末に、上信越道を使い峠越えをしました。
今回は、上記理論を基にした走行(ただしエンジン回転停止は結構難しい)を実施。
昨年10月に測定した同区間の走行データ(半滑空で加速する方式)と共にご紹介します。

                       計算値         実走データ
                下り  ---------------   --------------
                勾配  回転無  回転有    昨年10月  今回 
==============================================================      
碓井峠 → 更埴JCT   1.0%  46.4km/L 39.2km/L  39.0km/L 48.4km/L
野尻湖SA→上越高田IC 1.9%  91.6km/L 54.1km/L  54.1km/L 65.5km/L

備考: 
・昨年10月:
  碓井峠→更埴JCT: 平均速度 78km/h、晴れ、
           西風2m/s(若干向い風)、気温18〜14℃
  野尻湖PA→上越高田IC: 平均速度 70km/h、晴れ、
           西風2m/s(横風)、気温14〜17℃
  タイヤ標準ノーマル
・今回: 
  碓井峠→更埴JCT 平均速度 79km/h 天候晴れ、
           南風1m/s(若干追風)、気温13〜13℃
  野尻湖PA→上越高田IC 平均速度 73km/h 天候晴れ、
           南風1m/s(追風)、気温14〜21℃
  タイヤスタッドレス(x-ice2)

【考察】
・今回の方が平均速度は大きいにも係わらず、明らかに、
 上記理論(案)の方法を可能な限り使った今回の走行の燃費が良くなっています。
・上記の計算値には、「余った」位置エネルギーのバッテリーへの充電は
 考慮していません。
 碓井峠の最初の急降坂での回生部分が、エンジン回転無しの理論燃費より
 実測燃費を向上させた原因と推測されます。
 また同区間では、70km/h台での走行でモータのみ走行が可能であり、
 BL=5まで落ちました。この影響もあるかもしれません。
・後続車に配慮すると、エンジン回転無し走行(78km/h以下走行)は、
 かなり難しいことが判りました。(今回実施できたのは僅かな区間です)
 また一旦79km/h以上になってエンジンが回転すると、それを
 ストップさせることがかなり難しいことが判りました。
 このため、エンジン停止走行には、タコメータが必須と想定されます。
・いずれの区間でも、今回はBL=7まで上昇しました(昨年10月はBL=6のまま)。
・以上より、今回の燃費の向上は、主に、
 「余った」位置エネルギーのバッテリーへの充電の恩恵ではないか、
 と考えています。
★たった一回の実測では、客観的な有効性は証明できませんが、
 机上計算と実測データの傾向がほぼ合ったという結果より、
 今回ご提案した「長い下り坂での特殊走体性理論」はかなり有効であると
 私は確信しています。

以上、長文すみませんでした。

P.S. 「への字」「逆への字」の実測データや、「高速道の新雪上走行」の実測データも採取しておりますので、別途御紹介したいと思います。
前者は、今回の実測では、やはり位置エネルギーの「余り」の変換ロスが影響しているような結果になっています。
140 hits

[記事表示] 高速道路燃費限定、、、特殊走体性理論4 neda 10/3/9(火) 13:06 青プリ
HSIと瞬間燃費計による振幅(変速)走行法 KS 10/3/9(火) 21:03 銀プリ
比較データ: 振幅(変速)走行法 と 定速走行法 KS 10/3/9(火) 21:39 銀プリ
Re:比較データ: 振幅(変速)走行法 と 定速走行法 neda 10/3/9(火) 22:09 青プリ
緩い下り坂でのデータ比較 KS 10/3/9(火) 22:58 銀プリ
Re:比較データ: 振幅(変速)走行法 と 定速走行法 惰ポンテ 10/3/10(水) 8:09 白プリ
Re:比較データ: 振幅(変速)走行法 と 定速走行法 KS 10/3/10(水) 22:38 銀プリ
Re:比較データ: 振幅(変速)走行法 と 定速走行法 惰ポンテ 10/3/10(水) 23:57 白プリ
東北高速 平坦部分での測定結果 KS 10/3/14(日) 15:20 銀プリ
Re:東北高速 平坦部分での測定結果 さとう2 10/3/15(月) 17:02 おじさん
下り坂80km/h以上での燃料カット方法 KS 10/3/13(土) 19:27 銀プリ
Re:下り坂80km/h以上での燃料カット方法 さとう2 10/3/13(土) 19:48 おじさん
Re:下り坂80km/h以上での燃料カット方法 KS 10/3/13(土) 20:17 銀プリ
Re:下り坂80km/h以上での燃料カット方法 とく 10/3/13(土) 23:07 銀プリ
海底トンネル KS 10/3/14(日) 0:00 銀プリ
エンジン停止無しでの低燃費走法(仮定) とく 10/3/14(日) 22:11 銀プリ
Re:エンジン停止無しでの低燃費走法(仮定) KS 10/3/15(月) 0:13 銀プリ
噴射の無いエンジン回転数は992回転 白のEPV 10/3/16(火) 19:18 白プリ
Re:噴射の無いエンジン回転数は992回転 KS 10/3/16(火) 21:25 銀プリ
Re:噴射の無いエンジン回転数は992回転 白のEPV 10/3/16(火) 21:32 白プリ
Re:噴射の無いエンジン回転数は992回転 KS 10/3/16(火) 22:34 銀プリ
Re:噴射の無いエンジン回転数は992回転 しろいエル 10/3/22(月) 13:39 白プリ
Bレンジでエンジン回転数増大 KS 10/3/22(月) 15:59 銀プリ
Re:噴射の無いエンジン回転数は992回転 白のEPV 10/3/23(火) 2:25 白プリ
Bレンジではエンジン回転数が上がってしまうようです KS 10/3/20(土) 19:51 銀プリ
Re:Bレンジではエンジン回転数が上がってしまうよう... さとう2 10/3/21(日) 4:06 おじさん
Re:エンジン停止無しでの低燃費走法(仮定) さとう2 10/3/15(月) 17:28 おじさん
Re:エンジン停止無しでの低燃費走法(仮定) とく 10/3/15(月) 19:40 銀プリ
Re:エンジン停止無しでの低燃費走法(仮定) KS 10/3/15(月) 21:25 銀プリ
エンジン停止無しでの低燃費走法(企画倒れ^^;) とく 10/3/21(日) 22:57 銀プリ
平坦地では1300rpm以内(HSI=60%くらい)が良いので... KS 10/3/22(月) 8:16 銀プリ
Re:下り坂80km/h以上での燃料カット方法 10/3/13(土) 22:02 ペンギン
大変遅くなりました: アクセルちょい踏み KS 10/3/28(日) 0:22 銀プリ
長い下り坂でのマクロ的特殊走体性理論(案) KS 10/3/22(月) 15:53 銀プリ
Re:長い下り坂でのマクロ的特殊走体性理論(案) さとう2 10/3/23(火) 3:33 おじさん
Re:長い下り坂でのマクロ的特殊走体性理論(案) KS 10/3/23(火) 23:31 銀プリ
Re:長い下り坂でのマクロ的特殊走体性理論(案) さとう2 10/3/25(木) 12:21 おじさん
Re:長い下り坂でのマクロ的特殊走体性理論(案) KS 10/3/25(木) 20:55 銀プリ
蛇足: 新雪の高速道での燃費 KS 10/3/25(木) 22:55 銀プリ
「高速道路燃費限定、、、特殊走体性理論5」を立ち... neda 10/3/26(金) 22:03 青プリ

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