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先週の3連休に碓氷峠を含む上信越道を往復し、
「への字」と「逆への字」の燃費を測定しました。
以下のように「への字」ルートが高燃費となりました。
1.測定結果
【区間】
松井田妙義(H331m)〜[24km]〜碓井峠(H932m)〜[76km]〜須坂長野東IC(H335m)
の約100km区間
【燃費測定結果等】
・「への字」:松井田妙義→須坂長野東
気温: 12℃〜15℃ 風: 予報上、1m弱の追い風
天候: 晴れ 路面: 乾燥
平均速度: 78km/h BL6→BL6
●燃費: 30.0 km/L
・「逆への字」:須坂長野東→松井田妙義
気温: 2℃〜0℃ 風: 予報上、2〜3mの追い風
天候: 須坂長野東IC→上田菅平IC 38km区間は弱い雪
路面: ほぼ乾燥(弱い雪区間は若干湿った路面)
平均速度: 76km/h BL6→BL7
●燃費: 27.9 km/L
2.考察
・本スレにて提案している「下り坂理論」によれば、
下り勾配3%以上では位置エネルギーに余りが生じます。
従って、下り勾配3%以上をより多く含む「逆への字」ルートは、
「への字」ルートに比べて燃費が悪化すると予想され、
実測結果もそのような結果となりました。
・今回の「逆へ」で一番下り勾配が強い部分は、以下リンク先の区間で、
下り勾配約3.3% の約14km区間です。
ttp://drive.yahoo.co.jp/map/RTbxSUJV_WOJMIq5e19g--/detail
・この14km区間、交通量が少なかったため、クルコン76km/h設定で
「エンジン回転無し」で下りました。このため:
- 最大BL9(バッテリーの上の2つのイボを残して全て一杯)まで上昇。
- 峠頂上での水温89℃が、38℃まで低下し、その後、暖機運転開始。
(碓井峠→松井田妙義IC間の消費燃料の殆どはこの暖機運転の燃料と推定)
・BL9まで上昇したことより、もう少し荷物を積んでいたり、
速度低下や追い風等で数%水平方向燃費が伸びていたら、
回生放棄が発生したと考えられます。
・しかし、この14km区間で「余る」位置エネルギーはガソリン換算で80cc弱で、
これが全てロスしても100km区間の上記燃費差にはなりません。
・峠頂上で各区間を区切った測定燃費と標高差補正燃費は以下の通り。
測定燃費 標高補正燃費
「へ」 ======================
妙義IC→峠 16.5km/L 30.9km/L
峠→須坂IC 41.1km/L 29.9km/L
「逆へ」
須坂IC→峠 22.0km/L 27.7km/L
峠→妙義IC 205.0km/L 28.4km/L
・上記の標高差補正燃費より、「への字」と比較して、
今回の「逆への字」の燃費を悪くした主なる原因は、
須坂長野東IC→碓井峠 のダラダラした上り坂のようです。
この原因として以下を想定しています。
-「への字」と比較して、気温が低かった。
- ダラダラ上りの約半分の区間で、弱い雪が降っており、路面が濡れていた。
- ダラダラ上り坂の運転方法の改善が必要か。
・考察集約として、以下のように考えています。
-「逆へ」は、確かに燃費を悪くするリスク(位置エネルギーの余り)が多い。
- それに加えて、ダラダラ上り坂の運転手方等をもう少し工夫する必要有り。
- 長い急降坂のある峠越えでは、荷物をできる限り軽くすることが、
回生放棄回避に繋がる可能性が若干有り。
- 水温が40℃未満に低下することは、どうなのか。。。
以上、ご参考まで。
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