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回生ブレーキという優秀なシステムがプリウスの燃費向上の原動力となりブレーキも機械制動だけに頼らなくてよい、というメリットを生んでいますが、これはある程度の平坦路に当てはまるのでしょう。
峠の下り坂を長々と走ると(コストや重量増を嫌ってだとは思いますが)バッテリ容量の限界が意外に早く到来し、回生ブレーキで発生した電気の受け皿がなくなってしまい、機械ブレーキのみで制動せざるを得ません。
いつでも回生ブレーキが利用できる電車は架線に電気を戻すだけで済むのですが(ほかに車両が走っていないと困るかな?)、単独構成されるプリウスのシステムはやはり余剰電気エネルギーの処理という点で不利でしょう。日頃の通常走行ならば、限定された容量のバッテリでも破綻なくブレーキシステムが働きますが、(滅多にはないのですが)延々と坂道を下っていくときはブレーキ負荷が高まり、フェードがおきる可能性を秘めていることは確かです。
このリスクをどのように評価するか、メーカーだけではなくユーザーも関与できるような車種構成(四輪ディスクブレーキをラインナップに加える)を考えてもらえるとありがたいです。
プリウス購入以来約2年間に、満充電になっても坂道を下っていく経験はたった一度しかありませんが、その時は多少不安感を覚えました。坂道でブレーキの効きが低下するという最悪の事態を防ぐために、5万〜10万円?程度の金額なら上乗せしてもいいというユーザーがかなりいるかもしれません。(スタイルにこだわる人も含めればもっと多いでしょうね)金額は当然当て推量です・・・
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