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こんばんは、Hiroさん
しばらくプリマニから離れていたので、レスが遅くなりました。
>モーターのトルクが超低回転で最大を発揮するとのことですが、その強大なトルクを全域で利用できないのでしょうか?
>まあ、メカにも暗く素人考えなので何言ってるのと思われそうですが、愛用しているユーザーの実感で折角の強大トルクが非常に狭い範囲でしか有効でないような気がしたのであえて投稿してみました。
以前掲示板が新しくなる前に一度書き込みましたが、日経ものづくりに掲載
されていた記事をもう一度紹介します。
プリウスに使われている三相交流モータは、トルクが最大となるように
電流の位相を変化させます(最大トルク制御)。しかし、モータの回転数が
上がるにつれモータ内部で発生する誘起電圧が上昇し、回転数が上がりすぎると
モータに与える電圧より内部で発生する誘起電圧の方が高くなり、こうなると
モータは制御できなくなります。これを防ぐためには、電流の位相をずらして
誘起電圧を下げる必要があります。そうすると結果的にトルクは下がって
しまいます(これを弱め界磁制御)。これが回転数を上げるとトルクが下がる
理由です。
そこで20型プリウスはひと工夫し、モータに与える電圧自体を上げる昇圧回路を
設けました。すなわち回転数が上がり内部で発生する誘起電圧が上昇し、モータに
与える電圧に近くなったら昇圧回路にてモータに与える電圧を上げる。こうする
ことにより最大トルク制御が使える範囲が広くなり、中速域でのトルクを上げています。
その他にもモータに与える電圧の波形をコントロールすることによりトルクを
上げていますが、こちらも難しくまた長くなるので割愛します。
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