| ホンダのサイトにある記事を読んで、なるほどと思った部分もあるのですが、3ステージVTEC採用の理由がよくわかりません。
エンジンを完全に停止してしまうのに比べて気筒休止の方が機構としてはずっと複雑で難しいと思うのですが、どうしてなのでしょうか。 シリンダーを密閉するにはカムのリフト量を変えるだけではなくロッカーアームを動かないようにしてカムとバルブが空振りするようにしないといけないので、一般的な可変バルブタイミングより複雑でコストもかかるはずです。プリウスのエンジンだと(ミラーサイクルと通常サイクルの切替のために)給気側のバルブタイミングを変えるだけですが、これだと給気と排気の両方で、しかもリフト量まで変えないといけません。
ホンダとしては、エンジンの停止・起動を繰り返すことによる、エンジン内部の磨耗や振動を嫌ったのかも知れませんが、プリウスでは頻繁にエンジンを止めても、今のところ耐久性に問題が出ていないという実績があるのですから、シビックでもエンジンを完全停止にしても構わないように思います。
燃焼室閉鎖でポンピングロスを小さくして、カムは回ってもロッカーアーム以降は動いていないのですから抵抗はピストンリングとクランク程度、回転を止めなくてもエンジン全体でフライホールくらいの負荷にしかならないと思ったら止めないかも知れません。エンジン本体の回転を止めてしまうと、再起動のために余計なエネルギーを使わなければならないので、そのまま止めずに回し続けるという手もあるかも知れません。しかし、素人的には、プリウスのように回転まで止めた方がよさそうな気がします。
ところでエアコンの動力ですが、THS-CとTHSは当初エンジン駆動だったと思います。初期のエスティマHVの試乗をした時に信号待ちでエンジンが停止しないのでがっかりしたことがあります。THSがTHS-IIになって電動エアコンになった後、THS-Cがマイナーチェンジした時に、エンジン駆動と電動のハイブリッドになったように記憶しますので1年くらい前からではないでしょうか。シビックやプリウスくらいの室内の大きさなら電動だけでも冷房能力は十分な気がしますが、IMAの方はできるだけバッテリーやインバータ使わないという考えのようですね。
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