| 回生ブレーキは、電車を考えると解りやすいので電車を例に挙げます。 架線からの電力でモーターを回して動いてますが、ブレーキを掛けるときにはこのモーターを発電機として利用して、電車の動くエネルギーを電気エネルギーに換えて架線に戻しています(この電力で、別の電車を動かす)。最終的には機械的な摩擦ブレーキで止めていますが、従来の電車では機械式ブレーキしかなかったので、電車の動くエネルギーは摩擦熱になって捨てられていました。
プリウスもタイヤを機械的に摩擦で止めるディスクブレーキ(後輪はドラム式)を備えていますが、ブレーキを踏むと発電機で発電して電力に変換し、バッテリーに戻しています。制動力の多くを電気エネルギーに「回生」しているので回生ブレーキと呼ばれ、結果的にディスクブレーキの負担が少なくなるので、ディスクの磨耗が減少します。 (ディスクブレーキのように目に見える形ではなく、タイヤの回転で発電しバッテリーに電力を蓄えるシステム全体のことを称して回生ブレーキと呼んでいます)
回生ブレーキが働いているときは、EMV(エレクトロマルチビジョン)モニター上でタイヤから緑の矢印でモーター(発電機)→バッテリーへとエネルギーの流れが表示されます。
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